- システムエンジニアはやめとけという意見は本当?
- システムエンジニアはやめとけといわれる理由は?
ネット上でシステムエンジニアはやめとけという意見を目にした人は、その意見は本当なのか気になる人も多いでしょう。
結論をいうと、システムエンジニアが必ずしもやめとけといわれるほど厳しい職種というわけではありません。ただし、人によっては、やめといた方がよかったと後悔する可能性はあります。
この記事では、システムエンジニアの仕事内容や年収事情を解説したうえで、やめとけといわれる理由を解説します。
※この記事は現役のシステムエンジニアのみを対象とした弊社独自のアンケート調査を根拠に執筆しています。調査の概要は下記のとおりです。
【現役システムエンジニアへの独自アンケート調査概要】
- 調査概要:現役システムエンジニアへの働き方調査
- 調査期間:2022/09/09 ~ 2022/09/20
- 調査対象:現役システムエンジニア 108名
システムエンジニア(SE)とは?
システムエンジニアは、システム開発のなかで企画作成・設計書作成を担当する職種です。
ちなみに、システムエンジニア(System Engineer)の頭文字を取って「SE(えすいー)」とも呼ばれます。
プログラマーやエンジニアとは違い、システムエンジニアはクライアントやプロジェクトマネージャーなどと相談しながら、開発の基礎となる設計書を作成する役割を担います。
ここからは、システムエンジニアの仕事内容と、年収相場について解説します。
システムエンジニアの仕事内容
システムエンジニアの仕事内容は、おもに次のとおりです。
- クライアントとの打ち合わせ
- 要件定義
- 基本設計
- 詳細設計
- プログラミング(担当する場合あり)
- テスト(担当する場合あり)
システムエンジニアは、基本的にクライアントとの打ち合わせや設計書作成など、上流工程といわれる仕事を担当します。ちなみに、下流工程はコーディングやテスト業務など、設計書作成以降の工程です。
クライアントと打ち合わせを行い、要望を反映させた要件定義を作成、要件定義に従ってシステムのおおまかな設計である基本設計を作成します。
開発によっては基本設計のみ作成する場合もありますが、規模が大きい開発になるとさらに細かい内容まで記載した詳細設計を作成します。
設計書はただ作成すればいいわけではなく、クライアントの要望を反映しつつ、開発メンバーに無理がないような内容で作成しなければいけません。そのため、システムエンジニアの仕事は、知識・スキルだけでなく、開発の経験値も求められます。
ちなみに、システムエンジニアはプログラミングの知識はもちろん、システム開発全体の流れやマネジメント力、コミュニケーション力など幅広いスキルが必要です。
また、メインは上流工程の業務ですが、人手の問題や作業に遅れがある場合はプログラミング・テスト作業を担当することもあります。そのため、プログラミングの知識だけでなく、実務スキルもある人が多いです。
実際、プログラマーやエンジニアを経て、システムエンジニアになる人もいます。
システムエンジニアの年収
システムエンジニアの年収について、弊社の独自アンケートによると、次のような結果が出ています。
システムエンジニアの年収 | 回答数 | 割合 |
200万円未満 | 13 | 12.0% |
200万円台 | 10 | 9.3% |
300万円台 | 18 | 16.7% |
400万円台 | 16 | 14.8% |
500万円台 | 14 | 13.0% |
600万円台 | 12 | 11.1% |
700万円以上 | 25 | 23.1% |
合計 | 108 |
最も割合が高い年収帯が700万円以上で23.1%、次いで300万円台で16.7%、400万円台14.8%という結果が出ました。
同じシステムエンジニアでも、年収帯には大きな差があります。未経験や経験が浅い場合、300万円以下の場合も多いです。また、新卒の場合、スキルがある程度高くても決まった額にとどまるケースも多く、どうしても年収は低く設定されます。
逆にシステムエンジニア歴が長い場合や、資格・スキルを多く身につけている場合、アンケート結果のように高年収を実現することも可能です。
とくに日本の場合、年功序列で年収がアップする傾向が残っているため、年齢が上がるにつれて年収も高くなるようです。
このアンケート結果がすべてではありませんが、50%以上が年収500万円より高いことを考えれば、システムエンジニアは比較的年収が高い職種といえます。
システムエンジニアはやめとけorおすすめ どっち?
結論、システムエンジニアはおすすめできる職種です。ただ、やめとけというべき人もいるため、特徴に当てはまる人は注意する必要はあるでしょう。
後で解説しますが、システムエンジニアは向き・不向きがあるため、向いていない人はあとで後悔し、やめとけばよかったと思う可能性もあります。一方、向いている人であれば、多少大変なことがあっても、全体を考慮すれば目指してよかったと思えるキャリアです。
とはいえ、システムエンジニアを実際に経験した人が、どのように感じているのか気になる人も多いでしょう。
システムエンジニアになってよかった? | 人数 | 割合 |
良かった | 58 | 72.5% |
後悔している | 22 | 27.5% |
独自アンケートで「システムエンジニアになってよかったか?」という質問した結果、良かったが72.5%、後悔しているが27.5%という結果となりました。
ネット上ではやめとけという意見もあるシステムエンジニアですが、体験者の多くはシステムエンジニアになってよかったと回答しています。
キャリアの選択で後悔しないためには、噂を鵜呑みにするのではなく、システムエンジニアはやめとけといわれる理由と向き不向きを確認する必要があります。
システムエンジニアはやめとけと言われる理由
システムエンジニアが自分に合うか知るには、やめとけといわれる理由を知る必要があります。ここでは、システムエンジニアはやめとけといわれる理由を5つ紹介します。
- 納期に追われるプレッシャーを感じる
- 給料が上がらない
- 新しいIT知識・スキルを学ぶのが大変
- 残業・土日出勤がある
- まとまった休みが取れない場合がある
納期に追われるプレッシャーを感じる
システムエンジニアはやめとけといわれる理由として、「納期に追われてプレッシャーを感じるから」というものがあります。
システムエンジニアに限ったことではありませんが、システム開発では納期に追われるケースが多く、精神的にプレッシャーを感じる人もいます。
システム開発では、作業日数によって費用が決まる傾向があり、コストを抑えるために納期ギリギリでスケジュールが設定されていることも多いです。
そのため、開発開始直前にクライアントから修正依頼が入ったり、開発中に仕様変更が入ったりすると納期に追われます。
納期に追われてもとくにプレッシャーを感じない人ならいいですが、責任感が強く精神的な不安に弱い人の場合は精神的に追い込まれるケースもあるのです。
納期のプレッシャーを感じたことがある人は、納期に追われることを理由にやめとけという意見になるのです。
給料が上がらない
給料が上がらないことから、システムエンジニアはやめとけといわれることがあります。
日本企業の場合、スキルアップや実績を残したとしてもそう簡単には年収は上がりません。また、上がったとしても数千円などほんの少しであるため、実感できるほど上がらない場合も多いです。
システムエンジニアは、常に新しい技術を学ぶ努力を要求されます。また、残業や納期に追われるプレッシャーなど、精神的・肉体的な負担も。
そんななかで、給料が上がらないのはモチベーションが下がってしまうでしょう。年収が上がらない職種はおすすめできるものではないため、やめとけといわれる理由の1つとなっているのです。
新しいIT知識・スキルを学ぶのが大変
システムエンジニアは、新しいIT知識・スキルを学ぶのが大変であることから、やめとけといわれることがあります。
システムエンジニアはおもに要件定義や設計書作成など、上流工程を担当します。そのため、プログラミングの知識はもちろん、システム開発の流れや設計書作成ノウハウ、マネジメントスキルなど学ぶべき知識は多いです。
また、システムエンジニアにプログラミングスキルは必須ではありませんが、実際はプログラミングも実務レベルでできるシステムエンジニアはたくさんいます。
このように、システムエンジニアは学ぶべきことが多く、学習時間を確保する労力がかかります。また、継続した学習が必要であることから、やめとけといわれることがあるのです。
残業・土日出勤がある
残業・土日出勤があることも、システムエンジニアはやめとけといわれる理由の1つです。
すべての企業で、残業や土日出勤があるわけではありません。しかし、人手不足の企業では、残業・休日出勤が横行している場合もあります。
残業や休日出勤は、体力的・精神的に負担があるだけでなく、スキルアップにも影響があります。勤務時間が多くなるとプライベートの時間が取れなくなるため、自主学習や新しいスキルの習得に必要な時間も確保できません。
そうなればスキルアップによって年収アップや転職も難しくなるため、メリットが何もありません。そのため、残業・土日出勤があるシステムエンジニアは、やめとけとアドバイスしているのです。
まとまった休みが取れない場合がある
まとまった休みが取れないという理由から、システムエンジニアはやめとけといわれることがあります。
最近では国で有給休暇を取得するようにルールが定められたため、有休を取ることは可能です。しかし、仕事量が多かったり、人手不足だったりする企業では、自由に有休がとれないケースもあります。
また、連続休暇が難しいケースもあり、プライベートでやりたいことができない人もいるのです。もちろん、休みの取り方は企業によって異なります。
しかし、休みがとりにくい企業で働く人からは、システムエンジニアはやめとけという声が出ています。
システムエンジニアをやめといた方がいい人はどんな人?
システムエンジニアは、必ずやめとけというわけではありません。しかし、実際にはやめておいた方がいい人もいるのは事実です。
ここでは、システムエンジニアをやめといた方がいい人の特徴を5つ紹介します。
- 自分でスキルアップできない人
- 論理的思考ができない人
- 検索が下手な人
- 柔軟に物事を考えられない人
- コミュニケーションが苦手な人
自分でスキルアップできない人
自分でスキルアップができない人は、システムエンジニアはやめといた方がいいでしょう。
先ほども解説したとおり、システムエンジニアはプログラミングの知識を含む幅広いスキルを身につけなければいけません。
スキルを身につけるのは業務内で学べることもありますが、基本は業務外でスキルを学習する必要があります。自分で率先してスキル学習ができなければ、成長速度が遅くなってしまうだけでなく、技術の進歩についていけなくなるかもしれません。
継続してシステムエンジニアとして活躍するには、スキル習得の努力は必須です。そのため、自分でスキルアップの努力ができない人は、システムエンジニアはやめといた方がいいでしょう。
論理的思考ができない人
論理的思考ができない人は、システムエンジニアはやめといた方がいいでしょう。
論理的思考力とは、物事を筋道立てて論理的に考える力のことです。システムエンジニアはおもに設計書を作成しますが、クライアントの要望を叶えるには論理的に設計書を作成しなければいけません。
例えば、設計書を作成するとき、思いつきやそのときの気分で作成していると機能によって仕様がバラバラになるリスクがあります。その点、クライアントの意見を実現するために必要な機能を順番に設計できれば、全体をとおして辻褄が合う設計書に仕上がります。
論理的思考力は、目に見えるスキルではないため、はっきりと優劣をつけることはできません。ただ、論理的思考力が測れる検査はあるので、事前に検査を受けてみて適性を確認するといいでしょう。
検索が下手な人
検索が下手な人も、システムエンジニアはやめといた方がいいでしょう。
システムエンジニアは、クライアントの要望を聞いたうえで設計書を作成します。ただ、毎回スムーズに作成できるわけではありません。プログラミングなど、技術的に分からない部分が出てくることもあります。
未経験者のなかには、システムエンジニアはスムーズに仕事をしているイメージがあるかもしれません。しかし、実際は経験豊富なエンジニアでも、分からないところはネットで検索するなどして解決しています。
ネットで検索するときは、複数キーワードで検索したり、自分が求めている情報に最適なキーワードで検索したりする工夫が必要です。
検索力は、作業の進捗具合にも影響します。検索が下手で自分がほしい情報を見つけられないままでは、システムエンジニアとして活躍するのは難しいでしょう。
柔軟に物事を考えられない人
柔軟に物事を考えられない人も、システムエンジニアはやめといた方がいいでしょう。
システムエンジニアは、クライアントの意見を反映させた設計書を作成するのが仕事です。そのため、クライアントの要望に合わせて柔軟に対応する必要があります。
同じような内容のシステム開発でも、クライアントによって細かい仕様は異なるため、柔軟に変更できる力が求められます。
また、業務中に分からないところが出てきたとき、開発メンバーに意見を求めることも多いです。そんなとき、自分の意見に固執して素直に意見を取り入れることができなければ、問題解決に時間がかかってしまうでしょう。
そのため、柔軟に物事を考えられない人は、システムエンジニアはやめといた方がいいでしょう。
コミュニケーションが苦手な人
コミュニケーションが苦手な人も、システムエンジニアはやめといた方がいいでしょう。
システムエンジニアは、技術職でありながらコミュニケーションを取る機会が多いです。例えば、クライアントと打ち合わせをするときや、開発メンバーと意見交換をするときなど、コミュニケーションを取ることがあります。
ここでいうコミュニケーションとは、相手の会話を聞いて意図を読み取る力や、自分の意見を分かりやすく伝える力などを指します。
コミュニケーションが苦手な場合、意思疎通がうまくできずクライアントの意見を反映できなかったり、開発メンバーと食い違いが起こりミスにつながるリスクもあるのです。
そのため、コミュニケーションが苦手な人は、システムエンジニアはやめといた方がいいでしょう。
システムエンジニアに向いている人はどんな人?
「システムエンジニアはやめとけ」という意見がある一方、楽しみながら働く人がいるのも事実です。そのため、システムエンジニアに向いている人であれば、キャリアの選択肢に十分なります。
ここでは、システムエンジニアに向いている人の特徴を5つ紹介します。
- ネット検索で問題を解決できる人
- 論理的に物事を考えられる人
- 向上心がある人
- 素直に第三者の意見を聞き入れられる人
- コミュニケーション力が高い人
ネット検索で問題を解決できる人
ネット検索で問題を解決できる人は、システムエンジニアに向いています。
先ほども解説したとおり、システムエンジニアは問題にぶつかることも多く、その都度自分で解決しなければいけません。そんなとき、ネットで検索して問題を解決できれば、スムーズに問題を解決できます。
ネット検索は簡単と思うかもしれませんが、効率よく検索するにはコツが必要です。例えば、複数キーワードで検索したり、自分が知りたい情報を的確にヒットさせるためのキーワードを使ったりしなければいけません。
日ごろからネット検索を使い慣れている人であれば、システムエンジニアになっても問題解決に役立てることができるでしょう。
論理的に物事を考えられる人
論理的に物事を考えられる人も、システムエンジニアに向いています。
システムエンジニアは、クライアントの要望を叶える設計書を作成する仕事で、完成までの筋道をイメージしながら作成しなければいけません。
開発メンバーのことを考え、実際の作業工程もイメージしながら設計書を作成しなければならないため、論理的に考える力が必要です。
それ以外にも、論理的に物事を考えることができれば、そのときにやるべき作業も分かります。そのため、効率的に仕事をすることにもつながるのです。
論理的に考えて行動するのが好きな人や、パズル・プログラミングなど筋道立てて考えることが好きな人におすすめの職種です。
向上心がある人
向上心がある人も、システムエンジニアに向いています。
システムエンジニアは、常に新しいスキルや知識を学ぶ必要があるため、向上心は重要な素質です。とくにIT業界の技術進歩は早く、1年で主要技術が変わっている可能性もあります。
そのため、システムエンジニアは、定期的に自分でスキル・知識をアップデートし、技術の流れについていかなければいけません。自分から新しいスキルを学ぶ向上心があれば、無理なくスキルアップを続けることができます。
素直に第三者の意見を聞き入れられる人
素直に第三者の意見を聞き入れられる人も、システムエンジニアに向いています。
システムエンジニアは1人でシステムを開発するわけではなく、プログラマーやクライアントなど多くの協力者と一緒に活動します。
ときには第三者の意見を参考にしながら作業を行うため、素直にアドバイスを聞き入れる謙虚さや素直さがあるとよいでしょう。
自分の意見を大切にすることも大事ですが、うまくいかないときは素直に第三者を頼って参考にすることも必要です。そのため、素直に第三者の意見を参考にできる人は、システムエンジニアの素質があるといえます。
コミュニケーション力が高い人
コミュニケーション力が高い人も、システムエンジニアに向いています。
システムエンジニアは、クライアント・開発メンバーのプログラマー・プロジェクトマネージャーなど多くの人とコミュニケーションを取る場面があります。
多少コミュニケーションが苦手でも仕事はできますが、得意な方がスムーズに意思疎通ができるため、作業効率アップにもつながります。
また、将来的にキャリアアップしてマネジメント職を目指すときも、コミュニケーション力は必須です。
システムエンジニアになった後のキャリアを考えても、コミュニケーション力がある人は有利といえるでしょう。
「システムエンジニアはやめとけ」を払拭する方法
「システムエンジニアはやめとけ」という意見をみても、システムエンジニアを目指したい人もいるでしょう。キャリア選びを後悔しないためには、事前準備が必要です。
ここでは、「システムエンジニアはやめとけ」を払拭する方法を解説します。
- 事前にシステムエンジニアの特徴を調べておく
- 希望する働き方ができる企業を選ぶ
事前にシステムエンジニアの特徴を調べておく
システムエンジニアになって後悔しないためには、事前にシステムエンジニアの特徴や働き方を確認する必要があります。
後悔する理由の多くは、業務内容がイメージと違ったり、働き方が自分に合わなかったりするパターンです。これらの理由は、この記事をはじめとしてあらかじめ情報収集できます。
もちろん、企業側が隠していて、入社後に発覚するケースもあるでしょう。ただし、それ以外であれば、事前に確認することで後悔するリスクは減らせます。
企業のホームページはもちろん、システムエンジニアの特徴や働き方が解説されたサイトなどをチェックしてみてください。また、身近に経験者がいれば、その人に働き方などを聴いてみるのもよいでしょう。
システムエンジニアの働き方や実態を知ったうえで、判断することが大事です。
希望する働き方ができる企業を選ぶ
システムエンジニアになって後悔しないためには、希望する働き方ができる企業を選ぶことが大事です。
今回紹介したなかで、残業・休日出勤・給料など、働く環境や条件に関する内容は企業によって大きく異なります。
分かりやすく解説すると、大企業であればすべての条件が良く、理想的な働き方ができる場合も多いです。一方、従業員が少ない企業では、少人数のため働き方が悪くなる可能性があります。
後悔するかどうかは企業選びも重要であるため、まずは企業研究を行い、自分の希望にあう企業を選ぶ必要があるでしょう。
システムエンジニアはやめとくべきか?その他のFAQ
ここまでの解説を読んで、まだシステムエンジニアを目指すべきか悩んでいる人もいるかもれません。
ここでは、「システムエンジニアはやめとくべきか?」に関連するよくあるFAQに回答します。
- 社内SEはやめといた方がいい?
- 文系未経験からSEはやめといた方がいい?
- 新卒からSEはやめといた方がいい?
- 派遣型のSEはやめといた方がいい?
社内SEはやめといた方がいい?
結論、社内システムエンジニアはやめといた方がいい人と、向いている人がいます。
社内システムエンジニアは、自社システムの開発を担当するシステムエンジニアのことです。通常のシステムエンジニアは、クライアントから依頼されたシステム開発や、客先常駐で働きます。
一方、社内システムエンジニアは、社内で業務を行います。システム開発の設計書作成以外に、保守・運用、ヘルプデスクも担当する職種です。
向いている人は、同じ環境で働きたい人や納期に追われたくない人です。社内SEは社内で働くため、顔見知りのメンバーと仕事ができます。また、社内システムを開発するため、基本的に納期に追われることも少ないです。
逆にいろんな分野の開発に参加したい人や、納期に追われながら作業をして、達成感を味わいたい人などは向いていません。
社内システムエンジニアは働き方に特徴があるため、向いていないと思う人はやめておくという選択もよいでしょう。
文系未経験からSEはやめといた方がいい?
文系未経験であっても、システムエンジニアを諦める必要はまったくありません。
プログラミングに関する知識・システム開発に関する知識など、新しいことを多く学ぶ必要があるため、最初は相応の努力が必要です。
しかし、それ以外の条件は同じであるため、システムエンジニアの働き方が合っているのであれば文系未経験でも十分目指せるキャリアです。
最近では、未経験者・文系出身を募集しているIT企業も増えています。文系だからと悲観するのではなく、今できる学習に取り組み、システムエンジニアを目指すといいでしょう。
新卒からSEはやめといた方がいい?
向いている人の特徴に当てはまるのであれば、新卒であってもシステムエンジニアを諦める必要はありません。
新卒の場合も、IT知識やプログラミングなどを学ぶ必要はあります。ただし、多くのシステムエンジニアも新卒採用されてきているため、新卒だからシステムエンジニアはやめとけとはなりません。
新卒の場合、研修やセミナー補助なども充実しているため、スキル習得もしやすいです。また、ミスをしても反省して次に活かせれば、成長できる時間もあります。
働き方が合わなければやめといたほうがいいですが、そうでなければ十分進路になりえるキャリアです。
派遣型のSEはやめといた方がいい?
派遣型のシステムエンジニアは、おすすめの優先順位は高くありませんが、一部の人には向いている働き方です。
派遣型のシステムエンジニアは、派遣会社に登録し、紹介された派遣先で仕事をします。長期的に同じ企業で働くこともありますが、単発のプロジェクト単位で参加する場合も多いです。
また、未経験者OKのクライアント先は少なく、実務経験が求められます。未経験者や新卒から目指すキャリアというより、経験者向けのキャリアです。
ちなみに、派遣型の場合、規定によって勤務時間が決まっているため、残業が少ないメリットがあります。また、いろいろな現場で開発経験が積めるため、スキルアップもしやすいです。
ただし、開発経験を求められる点やスキルが低いと収入が安いままになってしまうリスクもあります。
とはいえ、派遣システムエンジニアは比較的自由度が高い働き方が可能です。将来的にフリーランスへ独立を考えている人や、何らかの事情で柔軟な働き方をしたい人におすすめできます。
まとめ
今回は、「システムエンジニアはやめとけ」といわれる理由について解説しました。
システムエンジニアはやめとけといわれることもありますが、向いている人であればむしろ楽しい仕事になる可能性もあります。
最初から先入観を持つのではなく、システムエンジニアの特徴や働き方などを確認したうえで、自分に合うか判断するといいでしょう。